縞鋼板(チェッカープレート)の重量表と規格
JIS に質量規定がない縞鋼板の重さの考え方と、板厚別の目安・定尺板 1枚の重量。出典を明記したメーカー公表値も掲載。
縞鋼板(しまこうはん)は、表面に格子状の突起(縞)を圧延で付けた鋼板で、チェッカープレート・縞板(しまいた)・床用鋼板とも呼ばれます。滑り止め効果と水切れの良さから、工場や建物の床・階段・通路、トラックや車両のステップ・デッキ、側溝のふたなどに使われます。
重量を調べるときに注意したいのは、縞鋼板の質量は JIS に規定がないことです。このページでは、JIS での扱い、重さの考え方、板厚別の目安と定尺板 1枚の重量をまとめました。
縞鋼板の規格 ― JIS には質量の規定がない
熱間圧延鋼板の寸法・質量を定める JIS G 3193:2025(熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状、寸法、質量及びその許容差)は平板を対象にしており、縞鋼板の単位質量は規定されていません(JISC の規格票閲覧サービスで原典を確認、2026年10月8日)。平板の質量は表12 の基本質量 7.85 kg/(mm·m²) で計算できますが、縞の分はこの規格では決まりません。
そのため縞鋼板は、各メーカーの規格で製造され、質量もメーカーがカタログで公表しています。例として、JFEスチールは「JFE-HCP」(一般用 JFE-HCP-1、構造用 JFE-HCP400-1、適用厚さ 2.3〜12.7mm)、日本製鉄は「NFP/NFP400(床用鋼板)」という名称で製造しています。構造用は引張強さ 400〜510 N/mm² と SS400 相当の機械的性質です。
出典:JFEスチール「熱延鋼板」カタログ(Cat.No.B1J-001-08)p.12、日本製鉄「熱延鋼板 中薄板」カタログ(U001)p.10・18。いずれも各社公式サイトの公開カタログ。
縞鋼板の重さの考え方
縞鋼板の呼称板厚(3.2mm など)は縞を除いた地の厚さです。重量は「平板としての理論質量」に「縞の分」が加わります。
縞鋼板の単位質量(kg/m²)≒ 板厚(mm) × 7.85 + 縞の分
縞の分はメーカーの縞形状で決まります。公開されているメーカー公表値から逆算すると、板厚によらずおおむね 1.3〜1.4 kg/m²で一定です。下の表は JFEスチールが公表している JFE-HCP の単位質量と、平板理論質量との差を当社で計算したものです。
| 板厚 mm | 単位質量 kg/m² (JFE公表値) | 平板理論質量との差 (当社計算) |
|---|---|---|
| 2.3 | 19.42 | 1.37 |
| 3.2 | 26.48 | 1.36 |
| 4.5 | 36.69 | 1.37 |
| 6 | 48.46 | 1.36 |
| 8 | 64.16 | 1.36 |
| 9 | 72.01 | 1.36 |
| 12 | 95.56 | 1.36 |
単位質量の数値の出典:JFEスチール株式会社「熱延鋼板」カタログ(Cat.No.B1J-001-08)p.12「縞鋼板 JFE-HCP 切板質量表」(公開PDF/製品ページ)。右列の差は当社の計算です。正式な質量は、実際に使用するメーカーのカタログ・ミルシートでご確認ください。
板厚別の重量の目安と定尺板 1枚の重量
上の考え方(平板理論質量 + 1.36 kg/m²)で当社が計算した目安です。メーカー・縞形状により数%の幅があるため、発注・積載計算の目安としてお使いください。
| 板厚 mm | 平板の理論質量 kg/m² | 縞鋼板の目安 kg/m² | 914×1829 サブロク | 1219×2438 シハチ | 1524×3048 ゴトウ | 1000×2000 メーター板 | ツール |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.3 | 18.05 | 19.41 | 32.5 | 57.7 | 90.2 | 38.8 | 計算 |
| 3.2 | 25.12 | 26.48 | 44.3 | 78.7 | 123 | 53.0 | 計算 |
| 4.5 | 35.32 | 36.68 | 61.3 | 109 | 170 | 73.4 | 計算 |
| 6 | 47.10 | 48.46 | 81.0 | 144 | 225 | 96.9 | 計算 |
| 8 | 62.80 | 64.16 | 107 | 191 | 298 | 128 | 計算 |
| 9 | 70.65 | 72.01 | 120 | 214 | 334 | 144 | 計算 |
| 12 | 94.20 | 95.56 | 160 | 284 | 444 | 191 | 計算 |
単位:kg/m² および kg(1枚の重量は有効数字3桁)。定尺板の面積:サブロク 1.672m²、シハチ 2.972m²、ゴトウ 4.645m²、メーター板 2.000m²。表にない寸法は重量計算ツールの「縞鋼板」タブで計算できます。
平板(普通の鉄板)との比較
同じ呼称板厚なら、縞鋼板は平板より縞の分(約 1.4 kg/m²)だけ重くなります。割合でいうと 2.3mm で約 7%、3.2mm で約 5%、6mm で約 3%、9mm で約 2% です。板厚が厚いほど縞の影響は小さくなります。平板の重量は鉄板の重量早見表をご覧ください。
よくある質問
- Q. 縞鋼板(チェッカープレート)の重量はどう計算しますか?
- A. JIS には縞鋼板の質量規定がないため、メーカー公表の単位質量(kg/m²)× 面積(m²)で計算するのが基本です。目安としては、平板の理論質量(板厚 × 7.85 kg/m²)に縞の分として約 1.4 kg/m² を足した値になります。例えば 3.2mm のサブロク板(914×1829)は約 44kg です。
- Q. 縞鋼板の規格(JIS)はありますか?
- A. 寸法・質量を定めた JIS はありません。熱間圧延鋼板の JIS G 3193:2025 は平板を対象にしており、縞鋼板の質量は規定していません(JISC の規格票で確認)。縞鋼板は各メーカーの規格(JFE-HCP、NFP など)で製造され、材質は一般用と SS400 相当の構造用があります。
- Q. 縞鋼板の板厚は縞を含みますか?
- A. 含みません。呼称の板厚(2.3・3.2・4.5・6mm など)は縞を除いた地の厚さで、縞の高さはその上に付きます。重量に縞の分が加わるのはこのためです。
- Q. 縞鋼板は平板よりどれくらい重いですか?
- A. 縞の分だけ重くなります。メーカー公表値から逆算すると、縞の分は板厚によらずおおむね 1.3〜1.4 kg/m² です。3.2mm なら平板 25.1 kg/m² に対して縞鋼板は約 26.5 kg/m²(約 5% 増)、6mm では約 3% 増です。
- Q. 縞鋼板の一般的な板厚は?
- A. 2.3・3.2・4.5・6mm が中心で、8・9・12mm もあります。メーカーの製造範囲は 2.3〜12.7mm 程度です。床・階段・ステップには 3.2〜6mm がよく使われます。
関連ページ:重量計算ツール(縞鋼板)/鉄板の重量早見表/鉄の比重と密度/SS400/SPHC
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