SUS384|オーステナイト系ステンレス鋼
ステンレス鋼/JIS G 4303:2013・G 4304:2013・G 4305:2021/G 4308:2013
一部確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月5日)。原典未確認の規格は、下部の「収載状況」に「未確認」と明記しています。
SUS384 の収載状況
| 棒(JIS G 4303:2021) | - 収載なし |
|---|---|
| 熱延板・帯(JIS G 4304:2021) | - 未確認 |
| 冷延板・帯(JIS G 4305:2021) | - 収載なし |
出典:JIS G 4303:2021 表1/JIS G 4304:2021 表1/JIS G 4305:2021 表1
線材(JIS G 4308)としての規定
JIS G 4308:2013(ステンレス鋼線材)は40種類を規定しており、SUS384 はオーステナイト系に分類されています。
線材であることを記号で表す必要がある場合は、種類の記号の末尾に -WR を付記します(例:SUS384-WR)。
なお、この規格は溶接材料用ステンレス鋼線材には適用しません。
出典:JIS G 4308:2013 箇条1・箇条3・表1/確認日 2026年8月5日。
線材の化学成分(JIS G 4308 表2)
| C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.08以下 | 1.00以下 | 2.00以下 | 0.045以下 | 0.030以下 | 17.00〜19.00 | 15.00〜17.00 | − | − |
出典:JIS G 4308:2013 表2(オーステナイト系の化学成分)/確認日 2026年8月5日。
単位は %。SUS384 はCr より Ni のほうが多い高Ni系オーステナイトで、深絞り・冷間鍛造など加工度の高い用途で使われる鋼種です。
JIS G 4308 には機械的性質の規定がありません
JIS G 4308:2013 が規定しているのは化学成分・寸法・外観・きずの深さで、機械的性質は規定していません。附属書JA(JISと対応国際規格との対比表)にも、ISO 16143-2 が引張強さ・伸び・硬さなどを規定しているのに対し「JISは,機械的性質を規定していない」と明記されています。
したがって線材の引張強さ・硬さを JIS G 4308 に求めることはできません。必要な場合は受渡当事者間の協定になります。他社サイトに線材の強度が「JIS値」として載っていても、それは G 4308 の規格値ではありません。
出典:JIS G 4308:2013 箇条10・附属書JA/確認日 2026年8月5日。
線材の寸法・きずの規定
標準径(表7):5.5・6.0・7.0・8.0・9.0・9.5・10・11・12・13・14・15・16・17・18・19・20 mm
径の許容差・偏径差(表8):径 5.5以上15以下 → 許容差 ±0.3 mm/偏径差 0.5 mm以下、径 15を超え20以下 → 許容差 ±0.4 mm/偏径差 0.6 mm以下。偏径差は同一断面における径の最大値と最小値との差で表します。表8以外の径は受渡当事者間の協定によります。
きずの深さ(箇条8):径 14 mm以下は、長手方向の割れ状のきずの深さが 0.15 mm を超えてはならない。径が14 mmを超える場合は受渡当事者間の協定によります。
出典:JIS G 4308:2013 表7・表8・箇条8/確認日 2026年8月5日。
この規格に共通する事項(この鋼種はどの規格で買えるか・熱処理の状態を表す記号(表2)・冷延板・帯を注文するときの注意点)は、SUS_A の分類ページにまとめています。
SUS384 の磁性(参考)
磁性は JIS の規格値ではありません。本ページに掲載した規格値(化学成分・機械的性質)とは異なり、以下は金属組織に由来する一般的な性質の説明です。
SUS384 は、JIS でオーステナイト系ステンレス鋼に区分されています。オーステナイト系は面心立方(fcc)の組織をもち、固溶化熱処理をした状態では磁石にほとんど付きません。
ただし、曲げ・絞り・切削などの冷間加工を受けた部分では加工誘起マルテンサイトが生じ、磁性を帯びることがあります。磁石に付いたことだけを理由に「オーステナイト系ステンレスではない」と判断することはできません。
種類の区分は JIS 原典(表1)で確認した事実です。磁性についての記述は JIS の規格値ではなく、参考情報です。
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当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SUS384 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状(棒・熱延板・冷延板)と寸法・数量をお知らせください。形状によって適用規格が変わります。
