SUH661|耐熱鋼板及び鋼帯
オーステナイト系/JIS G 4312:2019
原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月4日)。
SUH661 とは
SUH661 は JIS G 4312:2019(耐熱鋼板及び鋼帯)に規定されたオーステナイト系の耐熱鋼です。この規格には板及び帯として 28種類が規定されており、うち SUH の記号をもつのは9種類、残る19種類は SUS○○-HR の形式で規定されています。
化学成分(規格値)
| C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | N |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.08〜0.16 | 1.00以下 | 1.00〜2.00 | 0.040以下 | 0.030以下 | 19.00〜21.00 | 20.00〜22.50 | 2.50〜3.50 | 0.10〜0.20 |
| その他 | W 2.00〜3.00/Co 18.50〜21.00/Nb 0.75〜1.25 |
|---|
出典:JIS G 4312:2019 表3/確認日 2026年8月4日。上表は溶鋼分析値です。単位は%。
製品分析の許容変動値:注文者が製品分析を要求する場合、その値は表3〜表6の値に JIS G 0321 の表5(ステンレス鋼及び耐熱鋼鋼材の製品分析の許容変動値)による許容変動値を適用します。炭素鋼用・合金鋼用ではなく、ステンレス・耐熱鋼専用の表5を使う点が特徴です。
出典:JIS G 4312:2019 5.2
機械的性質(規格値)
| 熱処理記号 | 耐力 N/mm² | 引張強さ N/mm² | 伸び % |
|---|---|---|---|
| S | 315以上 | 690以上 | 35以上 |
| H | 345以上 | 760以上 | 30以上 |
出典:JIS G 4312:2019 表7(オーステナイト系の固溶化熱処理状態及び固溶化熱処理後時効処理状態の機械的性質)/確認日 2026年8月4日。S=固溶化熱処理、H=固溶化熱処理後時効処理。
耐力・引張強さ及び伸びについては、厚さ0.30mm以上に適用します。厚さ0.30mm未満の板及び帯については引張試験を省略します。
硬さ(HBW/HRC/HRBW又はHRBS/HV)も表7に規定されていますが、いずれの硬さを適用するかは、特に指定のない場合製造業者の選択によります。
出典:JIS G 4312:2019 表7 注記・注
SUH661 は熱処理の指定が必要です。同規格 4.1 b) により、SUH660 及び SUH661 の熱処理については、注文者が熱処理の種類を指定し、更に本体又は試験片のいずれに熱処理を行うかを指定します。熱処理記号は表2により、S(固溶化熱処理)と H(固溶化熱処理後時効処理)の2種類があります。
出典:JIS G 4312:2019 4.1 b)・表2
この規格に共通する事項(記号の読み方・製造方法・記号の読み方)は、SUH の分類ページにまとめています。
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当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SUH661 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
最終更新日:2026年8月17日
