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SUS443J1|フェライト系ステンレス鋼

ステンレス鋼/JIS G 4303・G 4304・G 4305(2021)

✔ 本ページの規格番号・規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで JIS G 4304:2021・JIS G 4305:2021 の原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月5日)。

SUS443J1 の材質は、JIS G 4304:2021・JIS G 4305:2021 で規定されたフェライト系ステンレス鋼です。以下の各表は、このJIS G 4304:2021・JIS G 4305:2021の原典を確認して記載しています。

SUS443J1 とは

SUS443J1 は、フェライト系ステンレス鋼に分類されるステンレス鋼です。

SUS443J1 の収載状況

棒(JIS G 4303:2021)- 収載なし
熱延板・帯(JIS G 4304:2021)○ 収載あり
冷延板・帯(JIS G 4305:2021)○ 収載あり

出典:JIS G 4303:2021 表1/JIS G 4304:2021 表1/JIS G 4305:2021 表1

化学成分(規格値)

CSiMnPSNiCrMoCuN
0.025以下1.00以下1.00以下0.040以下0.030以下20.00〜23.000.025以下

その他:Ti、Nb若しくはZr又はそれらの組合せ:8×(C%+N%)〜0.80/Cu:0.30〜0.80

表5 注a) SUS447J1 及び SUSXM27 の2種類以外の Ni は、0.60%を超えてはならない。

出典:JIS G 4305:2021 表5(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯)/確認日 2026年8月5日。溶鋼分析値、単位は%。「—」は規定がないことを示します。

機械的性質|熱延板・帯(JIS G 4304)

耐力 Rp0.2205以上 N/mm²
引張強さ Rm390以上 N/mm²
伸び A22以上 %
硬さ HBW192以下
硬さ HRBW又はHRBS90以下
硬さ HV200以下

出典:JIS G 4304:2021 6.2〜6.5/確認日 2026年8月3日。熱処理を行った板及び帯の値です。1 N/mm²=1 MPa。

機械的性質|冷延板・帯(JIS G 4305)

耐力 Rp0.2
N/mm²
引張強さ Rm
N/mm²
伸び A
%
HBWHRBW/HRBSHV
205以上390以上22以上192以下90以下200以下

出典:JIS G 4305:2021 表11(曲げ180°・厚さの1.0倍)/確認日 2026年8月5日。1 N/mm²=1 MPa。

冷延板・帯を注文するときの注意点

耐力は、注文者の指定がある場合に適用されます。JIS G 4305:2021 の 6.2〜6.6 の各項に「ただし、耐力は、注文者の指定がある場合に適用する」と明記されています。冷延ステンレスの耐力は、黙っていれば保証される値ではありません。

厚さ0.30 mm未満は引張試験を省略できます。6.1 a) に「ただし、厚さ0.30 mm未満の板及び帯については、引張試験を省略してもよい」とあり、表の欄外にも「耐力、引張強さ及び伸びについては、厚さ0.30 mm以上に適用する」と書かれています。薄板の強度が必要なら、受渡当事者間で取り決めが要ります。

硬さは HBW・HRBW(HRBS)・HV のどれか1つで判定します。注a)「硬さは、いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは、特に指定のない場合、製造業者の選択による」。HRBWとHRBSはどちらでもよいが、疑義が生じた場合はHRBWによる、とされています。注記2で「HRBW及びHRBSは、板厚の薄い場合に適用できないことがある」とも書かれています。

板と帯は記号の末尾で区別します。板であることを示す必要があれば末尾に -CP(例:SUS304-CP)、帯であれば -CS(例:SUS304-CS)を付記します。熱延板(G4304)では -HP/-HS です。

製造方法。箇条4 a)「板及び帯は、冷間圧延後、熱処理を行い、酸洗又はこれに準じる処理を行う」。光輝熱処理を行った場合は酸洗などの処理を省略してもよいとされています。

出典:JIS G 4305:2021 箇条4・6.1・6.2〜6.6・表1注a)b)・表8注a)b)/確認日 2026年8月5日

このページで未掲載の項目:棒の機械的性質。JIS原典で確認できた値だけを掲載する方針のため、確認が済んでいない項目は空欄にせず、こうして明示しています。値が必要な場合は、メーカーのミルシートまたはJIS規格票をご確認ください。お問い合わせいただければ、当社でお調べします。

この規格に共通する事項(この鋼種はどの規格で買えるか・熱処理の状態を表す記号(表2)・冷延板・帯を注文するときの注意点)は、SUS_F の分類ページにまとめています。

SUS443J1 の磁性(参考)

磁性は JIS の規格値ではありません。本ページに掲載した規格値(化学成分・機械的性質)とは異なり、以下は金属組織に由来する一般的な性質の説明です。

SUS443J1 は、JIS でフェライト系ステンレス鋼に区分されています。フェライト系は体心立方(bcc)の組織をもち、磁石に付きます(強磁性)。

熱処理や加工の状態にかかわらず磁性を示します。

種類の区分は JIS 原典(表1)で確認した事実です。磁性についての記述は JIS の規格値ではなく、参考情報です。

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当社の対応

当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SUS443J1 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状(棒・熱延板・冷延板)と寸法・数量をお知らせください。形状によって適用規格が変わります。

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