SWCH12R|冷間圧造用炭素鋼-線
リムド相当鋼/JIS G 3507-2:2005
原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月4日)。
SWCH12R とは
SWCH12R は JIS G 3507-2:2005(冷間圧造用炭素鋼-第2部:線)に規定されたリムド相当鋼の線です。同規格には 38種類が規定されています。
線材(SWRCH)との関係
JIS G 3507-2:2005 表1 の注(1)には次のように規定されています。
線の種類の記号は、適用する線材 JIS G 3507-1 の種類の記号の3文字目の R を削除したものとする。
| 線材(JIS G 3507-1) | SWRCH12R |
|---|---|
| 線(JIS G 3507-2) | SWCH12R |
SWRCH と SWCH は別物です。SWRCH は線材(wire rod)、SWCH はそれを冷間加工して仕上げた線(wire)を指します。規格番号も年版も異なります。
出典:JIS G 3507-2:2005 表1 注(1)
化学成分(規格値)
JIS G 3507-2:2005 の箇条4には「線の製造に用いる材料は、JIS G 3507-1 に適合した線材とする」と規定されています。したがって化学成分は第2部(線)ではなく、第1部(線材)の表2で規定されます。下表は対応する線材 SWRCH12R の規格値です。
| C | Si | Mn | P | S | Cr | Al |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.10〜0.15 | — | 0.30〜0.60 | 0.040以下 | 0.040以下 | 0.20以下 | — |
出典:JIS G 3507-1:2021 表2(種類の記号 SWRCH12R)/確認日 2026年8月4日。単位は%。
表2の全体注記:
- この表に「—」と記載している元素及びこの表に記載していない合金元素は、溶鋼を仕上げる目的以外に、意図的に添加してはならない。
- この表の全ての種類の線材は、不純物として Cu が 0.30%、Ni が 0.20% を超えてはならない。
出典:JIS G 3507-1:2021 表2
リムド相当鋼は Si を規定せず、P・S の許容値が緩い系統です。
| R系(リムド相当鋼) | A系・K系 | |
|---|---|---|
| Si | 規定なし(—) | 規定あり |
| P | 0.040以下 | 0.030以下 |
| S | 0.040以下 | 0.035以下 |
記号末尾の1文字(R/A/K)が脱酸方法を表し、それが不純物の許容値に直結しています。R系はリムド鋼を含みます。
出典:JIS G 3507-1:2021 表2/JIS G 3507-2:2005 表1 注(2)
加工方法
| SWCH12R の加工方法 | D工程:D/DA工程:DA |
|---|
D工程は、線材を冷間加工によって仕上げることをいいます。
DA工程は、線材を冷間加工後、焼鈍を行い、更に冷間加工によって仕上げるか、又は線材を焼鈍後、冷間加工によって仕上げることをいいます。
SWCH24K 及び SWCH27K〜SWCH50K は DA工程のみです。炭素が高くなるほど焼鈍が必須になり、選べる工程が絞られます。
出典:JIS G 3507-2:2005 表1 注(3)・表1
製造方法:線は、D工程又はDA工程によって製造します。ただし、受渡当事者間の協定によって、これ以外の工程によって製造することができます。線の表面皮膜の種類は、注文者が指定することができます。
出典:JIS G 3507-2:2005 箇条5
規格の版:JIS G 3507-2:2005 は2005年1月20日制定、以後改正されておらず、2024年10月21日に確認公示されています。一方、線材の JIS G 3507-1:2021 は2005年制定・2021年4月20日改正です。同じ「冷間圧造用炭素鋼」でも、部が違えば年版も異なります。
出典:日本産業標準調査会 規格詳細画面(2026年8月4日確認)
同じ分類の鋼種
当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SWCH12R については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
