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SUS631J1|析出硬化系ステンレス鋼

ステンレス鋼/JIS G 4303:2013・G 4304:2013・G 4305:2021/G 4308:2013

原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月5日/JIS G 4304:2021の収載確認=2026年8月14日)。

SUS631J1 の収載状況

棒(JIS G 4303:2021)- 収載なし
熱延板・帯(JIS G 4304:2021)- 収載なし
冷延板・帯(JIS G 4305:2021)- 収載なし

出典:JIS G 4303:2021 表1/JIS G 4304:2021 表1/JIS G 4305:2021 表1

線材(JIS G 4308)としての規定

JIS G 4308:2013(ステンレス鋼線材)は40種類を規定しており、SUS631J1 は析出硬化系に分類されています。

線材であることを記号で表す必要がある場合は、種類の記号の末尾に -WR を付記します(例:SUS631J1-WR)。

なお、この規格は溶接材料用ステンレス鋼線材には適用しません

出典:JIS G 4308:2013 箇条1・箇条3・表1/確認日 2026年8月5日。

線材の化学成分(JIS G 4308 表6)

CSiMnPSNiCrその他
0.09以下1.00以下1.00以下0.040以下0.030以下7.00〜8.5016.00〜18.00Al 0.75〜1.50

出典:JIS G 4308:2013 表6(析出硬化系の化学成分)/確認日 2026年8月5日。

単位は %。SUS631J1 は Al を 0.75〜1.50 % 含む析出硬化系で、同じ表6には SUS630(Cu 3.00〜5.00・Nb 0.15〜0.45)も規定されています。

JIS G 4308 には機械的性質の規定がありません

JIS G 4308:2013 が規定しているのは化学成分・寸法・外観・きずの深さで、機械的性質は規定していません。附属書JA(JISと対応国際規格との対比表)にも、ISO 16143-2 が引張強さ・伸び・硬さなどを規定しているのに対し「JISは,機械的性質を規定していない」と明記されています。

したがって線材の引張強さ・硬さを JIS G 4308 に求めることはできません。必要な場合は受渡当事者間の協定になります。他社サイトに線材の強度が「JIS値」として載っていても、それは G 4308 の規格値ではありません。

出典:JIS G 4308:2013 箇条10・附属書JA/確認日 2026年8月5日。

線材の寸法・きずの規定

標準径(表7):5.5・6.0・7.0・8.0・9.0・9.5・10・11・12・13・14・15・16・17・18・19・20 mm

径の許容差・偏径差(表8):径 5.5以上15以下 → 許容差 ±0.3 mm/偏径差 0.5 mm以下、径 15を超え20以下 → 許容差 ±0.4 mm/偏径差 0.6 mm以下。偏径差は同一断面における径の最大値と最小値との差で表します。表8以外の径は受渡当事者間の協定によります。

きずの深さ(箇条8):径 14 mm以下は、長手方向の割れ状のきずの深さが 0.15 mm を超えてはならない。径が14 mmを超える場合は受渡当事者間の協定によります。

出典:JIS G 4308:2013 表7・表8・箇条8/確認日 2026年8月5日。

この規格に共通する事項(この鋼種はどの規格で買えるか・析出硬化系は熱処理記号で性質が変わります)は、SUS_PH の分類ページにまとめています。

SUS631J1 の磁性(参考)

磁性は JIS の規格値ではありません。本ページに掲載した規格値(化学成分・機械的性質)とは異なり、以下は金属組織に由来する一般的な性質の説明です。

SUS631J1 は、JIS で析出硬化系ステンレス鋼に区分されています。析出硬化系は、熱処理によってマルテンサイト組織を生じさせて硬化させる鋼種です。

時効処理をした状態では磁石に付きます(強磁性)。

種類の区分は JIS 原典(表1)で確認した事実です。磁性についての記述は JIS の規格値ではなく、参考情報です。

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当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SUS631J1 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状(棒・熱延板・冷延板)と寸法・数量をお知らせください。形状によって適用規格が変わります。

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最終更新日:2026年8月17日