SPFC980|自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板及び鋼帯
自動車用高張力鋼板/JIS G 3135:2025
現行JISに規定なし ⚠ SPFC980 という種類の記号は、現行の JIS G 3135:2025 には規定されていません。正しくは SPFC980Y です。
正しい種類の記号は SPFC980Y です
JIS G 3135:2025 表1に規定されているのは SPFC980Y で、末尾に Y が付きます。Y は低降伏比型鋼板を表す記号です。
| 種類の記号 | SPFC980Y |
|---|---|
| 規格番号 | JIS G 3135:2025 |
| 規格名称 | 自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板及び鋼帯 |
| 規格上の区分 | 低降伏比型鋼板 |
| 適用厚さ | 0.8以上 2.0以下 mm |
図面や社内資料に「SPFC980」と記載されている場合は、SPFC980Y を指しているものと考えられます。発注前に記号をご確認ください。
出典:JIS G 3135:2025 表1(JISC規格票閲覧サービスで確認/確認日 2026年8月4日)
化学成分について
JIS G 3135:2025 は、化学成分を規定していません。同規格の箇条5は次の一文です。
化学成分は、規定しない。
なお、化学成分分析が必要な場合は、13.1 による。
高張力鋼板は、必要な強度と加工性を成分・組織・製造条件の組合せで実現します。規格は結果としての機械的性質を定め、成分設計は製造業者に委ねられています。実際の成分はミルシートでご確認ください。
出典:JIS G 3135:2025 箇条5
機械的性質に「塗装焼付硬化量」があります
JIS G 3135:2025 箇条6.1 は「引張強さ、降伏点又は耐力、伸び及び塗装焼付硬化量」を規定しています。自動車の塗装焼付工程で強度が上がる性質を、規格項目として扱っている点が自動車用鋼板の特徴です。
出典:JIS G 3135:2025 箇条6.1
当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SPFC980Y については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
この規格に共通する事項(種類の記号の体系・Y の意味は熱延(SPFH)と異なります)は、SPFC の分類ページにまとめています。
