SGD400-D|みがき棒鋼
機械的性質保証/JIS G 3123:2004
原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月4日)。
SGD400-D とは
SGD400-D は JIS G 3123:2004(みがき棒鋼)に規定された炭素鋼みがき棒鋼です。
その正体は JIS G 3108:2021(みがき棒鋼用一般鋼材)の SGDB です。同規格 表1 の注(1) には次のように規定されています。
JIS G 3108 に規定する鋼材を用い冷間引抜きして製造したみがき棒鋼のうち機械的性質を保証する SGDA 及び SGDB の記号は、それぞれ SGD290-D 及び SGD400-D とする。
記号中の 400 は JIS G 3108:2021 表3 における SGDB の引張強さの下限値(400 N/mm²)に由来し、末尾の D は冷間引抜き(Drawing)を表します。
出典:JIS G 3123:2004 表1 注(1)・JIS G 3108:2021 表3
みがき棒鋼は2つの規格の組合せで成り立っています。
| 材料(素材) | JIS G 3108:2021(みがき棒鋼用一般鋼材) |
|---|---|
| 製品(みがき棒鋼) | JIS G 3123:2004(みがき棒鋼) |
年版が17年ずれている点に注意が必要です。SGD1〜SGD4 は材料側の記号、SGD290-D・SGD400-D は製品側の記号です。
出典:日本産業標準調査会 規格詳細画面(2026年8月5日確認)
機械的性質(規格値)
| 径又は対辺距離 mm | 引張強さ N/mm² | 硬さ HRB(HRC)参考値 | 硬さ HB 参考値 |
|---|---|---|---|
| 丸 5以上20以下/六角 5.5以上80以下 | 500〜850 | 74〜103(28) | — |
| 丸 20を超え100以下 | 450〜760 | 69〜100(22) | 121〜240 |
出典:JIS G 3123:2004 表2(炭素鋼みがき棒鋼の機械的性質/丸・六角)/確認日 2026年8月5日。
硬さは参考値です。JIS G 3123:2004 表2 の硬さ欄は「硬さ(参考値)」と明記されており、規格値ではありません。
- 注(5) 硬さ HRB の上限付近の測定には、HRC を使用することが望ましい。この場合の硬さの上限値は、表中の括弧で示す。
- 注(6) 径又は対辺距離 25mm 以下のみがき棒鋼の硬さ測定には、HB を使用しないことが望ましい。
出典:JIS G 3123:2004 表2 注(5)・注(6)
素材(SGDB)の機械的性質
| 径、対辺距離又は厚さ mm | 降伏点又は耐力 N/mm² | 引張強さ N/mm² | 伸び % |
|---|---|---|---|
| 16以下 | 245以上 | 400以上 510以下 | 20以上(2号) |
| 16を超え25以下 | 235以上 | 400以上 510以下 | 20以上(2号) |
| 25を超え40以下 | 235以上 | 400以上 510以下 | 22以上(14A号) |
| 40を超え100以下 | 215以上 | 400以上 510以下 | 22以上(14A号) |
| 100を超え | 205以上 | 400以上 510以下 | 22以上(14A号) |
出典:JIS G 3108:2021 表3/確認日 2026年8月5日。
注a)SGDB で径、対辺距離又は厚さが 30mm を超える場合の引張強さは、受渡当事者間の協定によって 370 N/mm²〜510 N/mm² としてもよい。
出典:JIS G 3108:2021 表3 注a)
冷間引抜きすると引張強さが上がります。素材の SGDB(引張 400以上510以下)を冷間引抜きした SGD400-D は、径20mm以下で 500〜850 になります。冷間加工による加工硬化の効果が規格値に表れています。
出典:JIS G 3108:2021 表3・JIS G 3123:2004 表2
みがき棒鋼の記号の読み方
JIS G 3123:2004 表1 では、みがき棒鋼の種類及び記号を 「材料+加工方法+熱処理方法+公差等級」の組合せで表します。
| 加工方法 | 冷間引抜き=D/研削=G/切削=T |
|---|---|
| 熱処理方法 | 焼ならし=N/焼入焼戻し=Q/焼なまし=A/球状化焼なまし=AS |
| 公差等級 | IT公差等級の実数(例:IT11 の場合は 11) |
読み方の例
| SGD3-D9 | SGD3 を冷間引抜き、公差等級9 |
|---|---|
| SGD400-T12 | SGD400 を切削、公差等級12 |
| S45C-DQG7 | S45C を冷間引抜き → 焼入焼戻し → 研削、公差等級7 |
| S35C-DAS10 | S35C を冷間引抜き → 球状化焼なまし、公差等級10 |
出典:JIS G 3123:2004 表1・注(2)
みがき棒鋼の材料は6つの規格から選べます。
| 炭素鋼みがき棒鋼 | JIS G 3108(みがき棒鋼用一般鋼材)/JIS G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)/JIS G 4804(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材) |
|---|---|
| 合金鋼みがき棒鋼 | JIS G 4052(焼入性を保証した構造用鋼鋼材)/JIS G 4053(機械構造用合金鋼鋼材)/JIS G 4202(アルミニウムクロムモリブデン鋼鋼材) |
S45C や SNC836 のみがき棒鋼も、この規格の範囲に入ります。
出典:JIS G 3123:2004 表1
製造方法:みがき棒鋼は、表1 の材料を、冷間引抜き、研削、切削又はこれらの組合せによって製造します。ただし、必要によって熱処理を施してもよい。
冷間引抜きしない場合:炭素鋼みがき棒鋼材を用いて冷間引抜き及び熱処理を行わずに製造したみがき棒鋼の機械的性質は、加工前の材料規格によるとされています。
合金鋼みがき棒鋼:合金鋼みがき棒鋼の機械的性質は、受渡当事者間の協定によります(規格値なし)。
出典:JIS G 3123:2004 箇条4・5.1・5.2
対応国際規格:1996年に第2版として発行された ISO 683-18:1996, Heat-treatable steels, alloy steels and free-cutting steels - Part 18: Bright products of unalloyed and low alloy steels を翻訳し、技術的内容を変更して作成(MOD)。
出典:JIS G 3123:2004 序文
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当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SGD400-D については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
最終更新日:2026年8月17日
