みがき棒鋼(SGD)
材料 JIS G 3108:2021/製品 JIS G 3123:2004/4鋼種を収録
原典確認済み 規格番号・規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月5日)。
この区分に属する4鋼種の規格値と、共通する事項をまとめています。
みがき棒鋼とは
みがき棒鋼は、熱間圧延した棒鋼を冷間引抜き・研削・切削によって仕上げた、寸法精度と表面性状の高い棒鋼です。機械構造及び各種部品に用いる、断面形状が丸・六角・角・平の炭素鋼及び合金鋼のみがき棒鋼が JIS G 3123:2004 に規定されています。
出典:JIS G 3123:2004 箇条1
みがき棒鋼は2つの規格の組合せで成り立っています。
| 材料(素材) | JIS G 3108:2021(みがき棒鋼用一般鋼材) |
|---|---|
| 製品(みがき棒鋼) | JIS G 3123:2004(みがき棒鋼) |
年版が17年ずれている点に注意が必要です。SGD1〜SGD4 は材料側の記号、SGD290-D・SGD400-D は製品側の記号です。
出典:日本産業標準調査会 規格詳細画面(2026年8月5日確認)
収録している4鋼種
| 鋼種 | 規格 | 保証内容 | 内容 |
|---|---|---|---|
| SGD3 | JIS G 3108:2021 | 化学成分保証 | C 0.15〜0.20% |
| SGD4 | JIS G 3108:2021 | 化学成分保証 | C 0.20〜0.25% |
| SGD290-D | JIS G 3123:2004 | 機械的性質保証 | SGDA を冷間引抜き(引張380〜740 N/mm²) |
| SGD400-D | JIS G 3123:2004 | 機械的性質保証 | SGDB を冷間引抜き(引張500〜850 N/mm²) |
出典:JIS G 3108:2021 表1・表2・表3/JIS G 3123:2004 表1・表2/確認日 2026年8月5日。
SGD290-D と SGD400-D の正体は SGDA と SGDB です。JIS G 3123:2004 表1 の注(1) に「JIS G 3108 に規定する鋼材を用い冷間引抜きして製造したみがき棒鋼のうち機械的性質を保証する SGDA 及び SGDB の記号は、それぞれ SGD290-D 及び SGD400-D とする」と規定されています。記号中の 290・400 は、JIS G 3108:2021 表3 における引張強さの下限値に由来します。
出典:JIS G 3123:2004 表1 注(1)
材料規格(JIS G 3108:2021)の全6種類
| 種類の記号 | 保証内容 | C(%) |
|---|---|---|
| SGDA | 機械的性質保証 | 規定なし |
| SGDB | 機械的性質保証 | 規定なし |
| SGD1 | 化学成分保証 | 0.10以下 |
| SGD2 | 化学成分保証 | 0.10〜0.15 |
| SGD3 | 化学成分保証 | 0.15〜0.20 |
| SGD4 | 化学成分保証 | 0.20〜0.25 |
出典:JIS G 3108:2021 表1・表2/確認日 2026年8月5日。Si 0.50以下・Mn 0.30〜0.60・P 0.045以下・S 0.045以下は SGD1〜4 で共通。
JIS G 3108:2021 は保証する対象が正反対の2グループに分かれます。SGDA・SGDB は機械的性質を保証し、化学成分(C・Si・Mn)を規定しません。SGD1〜SGD4 は化学成分を保証し、機械的性質を規定しません。
出典:JIS G 3108:2021 表1・表2・表3
みがき棒鋼の記号の読み方
JIS G 3123:2004 表1 では、みがき棒鋼の種類及び記号を 「材料+加工方法+熱処理方法+公差等級」の組合せで表します。
| 加工方法 | 冷間引抜き=D/研削=G/切削=T |
|---|---|
| 熱処理方法 | 焼ならし=N/焼入焼戻し=Q/焼なまし=A/球状化焼なまし=AS |
| 公差等級 | IT公差等級の実数(例:IT11 の場合は 11) |
読み方の例
| SGD3-D9 | SGD3 を冷間引抜き、公差等級9 |
|---|---|
| SGD400-T12 | SGD400 を切削、公差等級12 |
| S45C-DQG7 | S45C を冷間引抜き → 焼入焼戻し → 研削、公差等級7 |
| S35C-DAS10 | S35C を冷間引抜き → 球状化焼なまし、公差等級10 |
出典:JIS G 3123:2004 表1・注(2)
みがき棒鋼の材料は6つの規格から選べます。
| 炭素鋼みがき棒鋼 | JIS G 3108(みがき棒鋼用一般鋼材)/JIS G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)/JIS G 4804(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材) |
|---|---|
| 合金鋼みがき棒鋼 | JIS G 4052(焼入性を保証した構造用鋼鋼材)/JIS G 4053(機械構造用合金鋼鋼材)/JIS G 4202(アルミニウムクロムモリブデン鋼鋼材) |
S45C や SNC836 のみがき棒鋼も、この規格の範囲に入ります。
出典:JIS G 3123:2004 表1
当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。みがき棒鋼 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
