SF590B|炭素鋼鍛鋼品
鍛鋼品/JIS G 3201:2008
原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月4日)。
概要
SF590B は、JIS G 3201:2008 に規定される炭素鋼鍛鋼品です。末尾の B は熱処理の区分を表し、B 種は焼入焼戻しを行った鍛鋼品です。旧記号は SF 60 B です。
| 鋼種記号 | SF590B |
|---|---|
| 規格番号 | JIS G 3201:2008 |
| 規格名称 | 炭素鋼鍛鋼品 |
| 熱処理 | 焼入焼戻し(B 種) |
| 引張強さ | 590〜740 N/mm² |
| 硬さ | 167以上 HB |
| 旧記号(表1-1) | SF 60 B |
| 分類 | 炭素鋼鍛鋼品 |
| 材料グループ | 鍛鋼品 |
出典:JIS G 3201:2008 表1-2・表4-2/確認日 2026年8月4日
化学成分(規格値)
| C | Si | Mn | P | S |
|---|---|---|---|---|
| 0.60以下 | 0.15〜0.50 | 0.30〜1.20 | 0.030以下 | 0.035以下 |
出典:JIS G 3201:2008 表2/確認日 2026年8月4日。上表は溶鋼分析値です。
化学成分は全9鋼種で共通の1行です。SF340A も SF640B も、規格上の成分範囲は同じ。鋼種の違いは熱処理と機械的性質だけです。
また同規格 表2 の備考には次の記載があります。
炭素当量は、受渡当事者間の協議によって決めることができる。
化学成分は、表2の範囲内で受渡当事者間の協議によって決めることができる。
出典:JIS G 3201:2008 表2 備考1・2
機械的性質(規格値)
B 種は熱処理時の供試部の直径・厚さ又は軸方向の長さによって規定値が変わります。
| 供試部の寸法 mm | 降伏点 N/mm² | 伸び% 軸 | 伸び% 切線 | 絞り% 軸 | 絞り% 切線 | シャルピー J/cm² 軸 | シャルピー J/cm² 切線 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 100未満 | 360以上 | 19以上 | 15以上 | 43以上 | 34以上 | 49以上 | 34以上 |
| 100以上250未満 | 335以上 | 19以上 | 14以上 | 40以上 | 32以上 | 49以上 | 34以上 |
| 250以上400未満 | 325以上 | 18以上 | 14以上 | 38以上 | 30以上 | 39以上 | 29以上 |
引張強さ 590〜740 N/mm²・硬さ 167以上 HB は全区分共通。伸びは14A号試験片、シャルピーは3号試験片。
出典:JIS G 3201:2008 表4-2/確認日 2026年8月4日
寸法が大きいほど保証値が下がります。SF590B の降伏点は 100mm未満で 360以上、250〜400mm では 325以上 です。焼入性の限界を規格が織り込んでいるためで、大型鍛造品を手配する際は寸法区分の確認が必要です。
出典:JIS G 3201:2008 表4-2
旧記号との対応
JIS G 3201:2008 は、SI単位化にともなって記号を変更しています。表1-1(昭和65年12月31日まで適用)が旧記号、表1-2(昭和66年1月1日から適用)が現行記号です。
古い図面に SF 60 B と記載されている場合は、現行の SF590B にあたります。
出典:JIS G 3201:2008 表1-1・表1-2
当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SF590B については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
この規格に共通する事項(すべての値が軸方向と切線方向で分かれています)は、SF の分類ページにまとめています。
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最終更新日:2026年8月17日
