鉄筋コンクリート用棒鋼(異形棒鋼)
一般構造用鋼/JIS G 3112:2025/現行10鋼種+旧2記号を収録
この区分に属する現行10鋼種+旧2記号の規格値と、共通する事項をまとめています。
コンクリート補強用の異形鉄筋。表面の節(リブ)で付着力を確保する。記号の数字は降伏点(N/mm²)。2020年改正でSD295AはSD295に統合、SD295Bは廃止された。
加工・取扱いのポイント
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
SD345が最も一般的。SD295が現行の下位グレード。SD590・SD685等の高強度鉄筋は建築基準法の国交大臣認定が必要。圧接・溶接継手には資格が要る。
鉄筋コンクリート用棒鋼(異形棒鋼)の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| SD295 | 降伏点295 N/mm²以上 | 現行の一般的な鉄筋(JIS G 3112:2025)。旧SD295Aから統合。 |
| SD295A | 降伏点295 N/mm²以上 | 【旧記号】 小規模建築の標準鉄筋 |
| SD295B | 降伏点295〜390 N/mm² | 【廃止】 降伏点上限付き |
| SD345 | 降伏点345〜440 N/mm² | 中高層建築の標準鉄筋 |
| SD390 | 降伏点390〜510 N/mm² | 高層建築・太径用 |
| SD490 | 降伏点490〜625 N/mm² | 超高層・PC構造用の高強度鉄筋 |
| SD590A | 降伏点590 N/mm²以上 | 高強度鉄筋。使用には国交大臣認定が必要。 |
| SD590B | 降伏点590 N/mm²以上 | 高強度鉄筋。使用には国交大臣認定が必要。 |
| SD685A | 降伏点685 N/mm²以上 | 高強度鉄筋。使用には国交大臣認定が必要。 |
| SD685B | 降伏点685 N/mm²以上 | 高強度鉄筋。使用には国交大臣認定が必要。 |
| SD685R | 降伏点685 N/mm²以上 | 高強度鉄筋(主にせん断補強筋用)。使用には国交大臣認定が必要。 |
| SD785R | 降伏点785 N/mm²以上 | 高強度鉄筋(主にせん断補強筋用)。使用には国交大臣認定が必要。 |
この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
JIS G 3112:2025 の13種類
箇条4に「丸鋼の種類は3種類、異形棒鋼の種類は10種類とし、種類の記号は表1による」と規定されています。
| 丸鋼(3種) | SR235、SR295、SR785 注a) |
|---|---|
| 異形棒鋼(10種) | SD295、SD345、SD390、SD490、SD590A、SD590B、SD685A、SD685B、SD685R 注a)、SD785R 注a) |
注a) 主にせん断補強筋に用いられる。/出典:JIS G 3112:2025 箇条4・表1
SD295A・SD295B は現行規格に存在しません。現行は SD295 の1種類だけです。
伸びと曲げ性の読み方
試験片は「準じる試験片」を使います。3.3に「準じる試験片=平行部に節及び/又はリブがある引張試験片又は曲げ試験片」と定義され、注釈2で「準じる試験片は、製品のままとし、機械加工を行ってはならない」とされています。異形棒鋼は節やリブを削らず、そのままの形で試験します。
太径になると伸びの規格値が下がります。注b)「異形棒鋼で、寸法が呼び名D32を超えるものについては、呼び名3を増すごとにこの表の伸びの値からそれぞれ2を減じる。ただし、減じる限度は4とする」。
曲げ角度は SD490 を境に180°から90°へ。SR235・SR295・SD295・SD345・SD390 は180°、SD490 以上は90°です。内側半径も呼び名によって変わり、SD345 は D16以下=1.5倍/D16超えD41以下=2倍/D51=2.5倍 の3段階です。
降伏点は上降伏点 ReH。特に指定がない場合は上降伏点とし、降伏点が現出しないときは耐力(0.2%オフセット法:Rp0.2)を測定します。
出典:JIS G 3112:2025 3.3・表3注a)b)
