SK65|炭素工具鋼鋼材
工具鋼/JIS G 4401:2025
原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月5日)。
SK65 とは
SK65 は JIS G 4401:2025(炭素工具鋼鋼材)に規定された11種類のうちの1つです。合金元素を積極的に加えず、炭素量で性格を決める系統の工具鋼です。
この規格の収載は11種類で、この鋼材図鑑の収録と完全に一致します。欠落はありません。
出典:JIS G 4401:2025 箇条4・表2/確認日 2026年8月5日
化学成分(規格値)
| C | Si | Mn | P | S | Cr |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.60〜0.70 | 0.10〜0.35 | 0.10〜0.50 | 0.030以下 | 0.030以下 | 0.30以下 |
出典:JIS G 4401:2025 表2/確認日 2026年8月5日。単位は%。このほか本文で Cu 0.25%以下・Ni 0.25%以下(不純物)が規定されています。
硬さ(規格値)
鋼板及び鋼帯以外の鋼材(表3)
| 焼なまし温度 ℃(参考) | 硬さ HBW |
|---|---|
| 730〜760 徐冷 | 183以下 |
鋼板及び鋼帯(表4)
| 熱間圧延のまま 硬さ HRC | 熱間圧延のまま 硬さ HRBW | 焼なまし 硬さ HRC |
|---|---|---|
| 36以下 | 96以下 | - |
鋼板・鋼帯とそれ以外で、硬さの規定が別々です。丸鋼などは焼なまし後のブリネル硬さ(表3)、鋼板・鋼帯は熱間圧延のままと焼なましのロックウェル硬さ(表4)で規定されています。
7.2 に「ロックウェルCスケール硬さの測定が困難な場合は、ロックウェルBスケール硬さによってもよい」、また「受渡当事者間の協定によって、冷間圧延で製造した鋼板及び鋼帯の硬さは、附属書JAによる」と規定されています。
出典:JIS G 4401:2025 7.1・7.2・表3・表4/確認日 2026年8月5日
工具鋼の「硬さ」は焼なまし硬さです
機械構造用鋼(JIS G 4051・G 4053)には機械的性質の規定がありませんが、工具鋼の規格は箇条7に「硬さ」を持っています。ただし規定されているのは焼なましを行った鋼材の硬さです。
JIS G 4404:2025 の 7.1 b)「注文者の指定によって、焼なまし以外の熱処理を行った鋼材は、11.2の試験を行い、硬さは、受渡当事者間の協定による」。つまり焼入焼戻し後の硬さ(HRC◯◯)は規格値ではありません。カタログでよく見る数値ですが、規格が保証しているものではありません。
ブリネル硬さの測定が困難な鋼材については、ロックウェル硬さ又はビッカース硬さによってもよく、その値は受渡当事者間の協定によるとされています。
出典:JIS G 4404:2025 7.1 a) b)/JIS G 4401:2025 7.1/JIS G 4403:2025 箇条7/確認日 2026年8月5日
規格の基本情報
JIS G 4401:2025。制定1950年10月24日、最新改正2025年12月22日。
他サイトで古い年版が表記されていることがあります。ご注意ください。
出典:JISC規格詳細画面/確認日 2026年8月5日
この規格に共通する事項(SK材は炭素量だけで11段階に分かれます・合金元素を勝手に足してはいけません)は、SK の分類ページにまとめています。
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当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SK65 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。寸法・数量と、焼なまし材か熱処理指定かをお知らせください。
