ばね鋼鋼材
ばね鋼/JIS G 4801:2021/9鋼種を収録
原典確認済み 規格番号は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認しています(確認日:2026年8月4日)。個別の鋼種ページには、当該JISで規定されている化学成分、機械的性質、適用条件などを、原典確認済みの範囲で掲載しています。
熱間成形ばね(重ね板ばね・コイルばね・トーションバー)用の鋼。Si-Mn系・Cr系・Cr-V系などがあり、焼入れ焼戻しで高い弾性限と疲労強度を得る。
加工・取扱いのポイント
参考情報
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
SUP6/7(Si-Mn系)は板ばねに、SUP9/10は自動車コイルばねに広く使われています。脱炭は疲労強度を大きく落とすので加熱管理が重要。
ばね鋼鋼材の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| SUP10 | Cr-V系 | トーションバー・高級ばね |
| SUP11A | Mn-Cr-B系 | 大型板ばね用 |
| SUP12 | Si-Cr系 | 高応力コイルばね用 |
| SUP13 | Cr-Mo系 | 大径ばね用 |
| SUP3 | 高炭素・板ばね用 | 古典的な板ばね鋼 |
| SUP6 | Si-Mn系 | 重ね板ばねの定番 |
| SUP7 | Si-Mn系高Si | コイル・板ばね兼用 |
| SUP9 | Mn-Cr系 | 自動車コイルばねの主力 |
| SUP9A | Mn-Cr系改良 |
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この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
規格が用途を書き分けています
JIS G 4801:2021 の表1には、鋼種ごとに「摘要(参考)」として主な用途が記載されています。ばね鋼は9種類ありますが、すべてが同じ用途向けではありません。
| 用途区分 | 該当鋼種 |
|---|---|
| 重ね板ばね・コイルばね・トーションバー | SUP6・SUP7・SUP9・SUP9A |
| コイルばね・トーションバー | SUP10・SUP14 |
| 大形の重ね板ばね系 | SUP11A・SUP13 |
| コイルばねのみ | SUP12 |
出典:JIS G 4801:2021 表1 摘要(参考)/確認日 2026年8月4日
製造方法の規定
鋼材は、キルド鋼から製造する。
鋼材は、鍛錬成形比 4S 以上に圧延、鍛造などの熱間加工を実施する。ただし、注文者が更にこの鋼材を用いて圧延、鍛造などの熱間加工を行う場合、鍛錬成形比は、4S 未満でもよいが、あらかじめ受渡当事者間で協定しなければならない。
また同規格は、ばね鋼鋼材としての棒鋼に鍛造したもの・熱間圧延後に冷間加工を施したものも含むと定義しています(箇条3.1 注釈2・注釈3)。
出典:JIS G 4801:2021 箇条5・箇条3.1
