STPY400|配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
アーク溶接炭素鋼鋼管/JIS G 3457:2020
原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月4日)。
STPY400 とは
STPY400 は JIS G 3457:2020(配管用アーク溶接炭素鋼鋼管/Arc welded carbon steel pipes)に規定された鋼管です。使用圧力の比較的低い蒸気・水・ガス・空気などの配管に用いられます。
この規格に規定されている鋼種は STPY400 の1種類だけです。(JIS G 3457:2020 箇条4「管は、1種類とし、種類の記号は、表1による」)
出典:JIS G 3457:2020 箇条1・箇条4
化学成分(規格値)
| C | P | S |
|---|---|---|
| 0.25以下 | 0.040以下 | 0.040以下 |
出典:JIS G 3457:2020 表2/確認日 2026年8月5日。上表は溶鋼分析値です。単位は%。
化学成分は C・P・S の3元素しか規定されていません。Si・Mn の規定はありません。
JIS G 3457:2020 箇条6 には「ただし、必要に応じて、表2に記載していない合金元素を添加してもよい」とあります。
出典:JIS G 3457:2020 箇条6・表2
機械的性質(規格値)
母材と溶接部の両方に引張強さが規定されています。アーク溶接でつくる鋼管のため、溶接部の強度も規格値として定められている点が特徴です。
| 母材 引張強さ N/mm² | 母材 降伏点又は耐力 N/mm² | 母材 伸び % | 溶接部 引張強さ N/mm² |
|---|---|---|---|
| 400以上 | 225以上 | 18以上 | 400以上 |
出典:JIS G 3457:2020 表3/確認日 2026年8月5日。1 N/mm²=1 MPa。伸びは5号試験片・管軸直角方向。
伸びの試験方向が「管軸直角方向」である点に注意が必要です。
| STPY(G 3457) | 管軸直角方向 |
|---|---|
| STB(G 3461)/STBA(G 3462)/STBL(G 3464) | 管軸方向 |
同じ鋼管群のなかで STPY だけが逆になっています。
また注a) には「鋼帯又は鋼板から引張試験片の供試材を採取する場合は、圧延方向又は圧延方向に直角の方向から採取する」と規定されています。
出典:JIS G 3457:2020 表3・注a)
厚さ8mm未満の管の伸び
| 厚さ mm | 伸び % |
|---|---|
| 5mm を超え 6mm 以下 | 15以上 |
| 6mm を超え 7mm 以下 | 16以上 |
| 7mm を超え 8mm 未満 | 18以上 |
出典:JIS G 3457:2020 表4(厚さ8mm未満の管の5号試験片/管軸直角方向の場合の伸び)/確認日 2026年8月5日。
溶接部引張試験の省略規定:管の溶接部は 11.2 によって試験を行い、その引張強さは表3によります。ただし、拡管成形する管は、受渡当事者間の協定によって溶接部引張試験を省略してもよいとされています。
出典:JIS G 3457:2020 7.2
製造方法
- 管は、内外面自動サブマージアーク溶接によるスパイラルシーム溶接又はストレートシーム溶接によって製造する。
- 管は、溶接のまま、又は溶接した後に熱間管末成形し、通常、熱処理を行わない。
出典:JIS G 3457:2020 箇条5 a)・b)
管端形状(ベベルエンド)
管端形状は、特に指定のない場合はプレーンエンドとします。注文者がベベルエンドを指定する場合には、その形状は受渡当事者間の協定によります。
ただし、厚さ22mm以下の管で、特にベベルエンドの形状の指定のないときには、図1 によります。
| 開先角度 | 30°(+5°/0) |
|---|---|
| ルートフェース | 2.4mm 以下 |
出典:JIS G 3457:2020 箇条5 c)・図1
引用規格:JIS G 0584(アーク溶接鋼管の超音波探傷検査方法)、JIS Z 3121(突合せ溶接継手の引張試験方法)。溶接部の健全性を確認するための規格が引用されています。
出典:JIS G 3457:2020 箇条2
当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。STPY400 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
最終更新日:2026年8月17日
