SBPR 930/1180|PC鋼棒
プレストレストコンクリート用鋼棒/JIS G 3109:2020
原典確認済み 規格値は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認して記載しています(確認日:2026年8月4日)。
SBPR 930/1180 とは
SBPR 930/1180 は JIS G 3109:2020(PC鋼棒/Steel bars for prestressed concrete)に規定された鋼棒です。主としてポストテンション方式によるプレストレストコンクリートに用いられます。
同規格には 6種類が規定されており、SBPR 930/1180 は丸鋼・B種・2号にあたります。
出典:JIS G 3109:2020 箇条1・表1
記号の読み方
記号中の「930/1180」は割り算ではありません。耐力と引張強さの2つの規格値を並べた表記です。
| 930 | 耐力又は降伏点 930 N/mm² 以上 |
|---|---|
| 1180 | 引張強さ 1180 N/mm² 以上 |
また、JIS G 3109:2020 表1 の注a) には「R は丸鋼を示し、D は異形棒鋼を示す」と規定されています。
| SBPR | 丸鋼(Round) |
|---|---|
| SBPD | 異形棒鋼(Deformed) |
出典:JIS G 3109:2020 表1 注a)・表5
化学成分(規格値)
| P | S | Cu |
|---|---|---|
| 0.030以下 | 0.035以下 | 0.30以下 |
出典:JIS G 3109:2020 表4/確認日 2026年8月5日。上表は溶鋼分析値です。単位は%。
化学成分は P・S・Cu の3元素しか規定されていません。C・Si・Mn の規定はなく、JIS G 3109:2020 箇条5 には「ただし、必要に応じて表4にない元素を添加してもよい」とあります。
PC鋼棒は熱処理と加工で強度をつくるため、成分は不純物の上限だけを縛る設計になっています。6種すべてで同じ値です。
出典:JIS G 3109:2020 箇条5・表4
機械的性質(規格値)
| 耐力又は降伏点 N/mm² | 引張強さ N/mm² | 伸び % | リラクセーション値 % |
|---|---|---|---|
| 930以上 | 1180以上 | 5以上 | 4.0以下 |
出典:JIS G 3109:2020 表5/確認日 2026年8月5日。1 N/mm²=1 MPa。
注a)耐力と降伏点の定義:耐力とは 0.2% 永久伸びに対する応力をいい、降伏点とは下降伏点をいう。
出典:JIS G 3109:2020 表5 注a)
リラクセーション値が規格値として定められています。6種すべて 4.0% 以下。プレストレストコンクリート用として、緊張後の長期的な応力低下が規定されている点が、一般の鋼材と大きく異なります。
試験方法は JIS Z 2276(金属材料の引張リラクセーション試験方法)によります。
出典:JIS G 3109:2020 表5・箇条2
この規格に共通する事項(6種類の全体像・製造方法・呼び名)は、SBPR の分類ページにまとめています。
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当社の対応
当社が自社設備で加工しているのは SS400(一般構造用圧延鋼材)の厚板ガス切断・溶断です。SBPR 930/1180 については、協力会社への手配を含めてお見積りを承ります。形状・寸法・数量・熱処理の要否をお知らせいただければ、調達可否とあわせてご回答します。
