ピアノ線
線材・鉄線/JIS G 3522:2025/3鋼種を収録
原典確認済み 規格番号は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認しています(確認日:2026年8月4日)。個別の鋼種ページには、当該JISで規定されている化学成分、機械的性質、適用条件などを、原典確認済みの範囲で掲載しています。
ピアノ線材(SWRS)を伸線した硬鋼線。均質性・疲労特性に優れる。A=一般ばね用、B=高強度、V=弁ばね用。
ピアノ線の鋼種一覧
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この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
硬鋼線(SW)との違い
ピアノ線と硬鋼線は「動的か静的か」で使い分けられます。両規格の摘要欄を比べると明確です。
| 規格 | 摘要 | |
|---|---|---|
| ピアノ線(SWP) | JIS G 3522:2025 | 主として動的な力を受けるばね用 |
| 硬鋼線(SW) | JIS G 3521:2018 | 主として静的な力を受けるばね用 |
繰返し荷重がかかるばねにはピアノ線を使います。材料となる線材の規格も分かれています。
| ピアノ線(SWP)の材料 | JIS G 3502(ピアノ線材) |
|---|---|
| 硬鋼線(SW)の材料 | JIS G 3506(硬鋼線材) |
出典:JIS G 3522:2025 表1・箇条5/JIS G 3521:2018 表1・箇条4
パテンチングの2つの定義
JIS G 3522:2025 は用語として2種類のパテンチング処理を明確に区別しています。
| インラインパテンチング | 線材熱間圧延後の冷却工程で行うパテンチング処理 |
|---|---|
| オフラインパテンチング | 線材熱間圧延後の冷却完了後に行うパテンチング処理 |
出典:JIS G 3522:2025 3.1・3.2
製造方法
JIS G 3522:2025 箇条6 には次のように規定されています。
線の製造方法は、オフラインパテンチング処理を行った後、冷間加工を行う。ただし、インラインパテンチング処理を施した線材を用いて複数回の冷間加工を行って製造する場合は、初回のオフラインパテンチング処理を省略してもよい。
出典:JIS G 3522:2025 箇条6
引用規格に脱炭層深さの測定方法があります。JIS G 0558(鋼の脱炭層深さ測定方法)。ばね用の線材では、表面の脱炭が疲労強度を大きく下げるため、脱炭層の管理が規格の一部を構成しています。
対応国際規格:2002年に第2版として発行された ISO 8458-1 及び ISO 8458-2 を基とし、技術的内容を変更して作成されています。
出典:JIS G 3522:2025 箇条2・序文