高炭素クロム軸受鋼鋼材
軸受鋼/JIS G 4805:2025/現行4鋼種+旧1記号を収録
現行4鋼種と、現行規格では廃止された1記号の規格値と、共通する事項をまとめています。
原典確認済み 規格番号は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認しています(確認日:2026年8月4日)。個別の鋼種ページには、当該JISで規定されている化学成分、機械的性質、適用条件などを、原典確認済みの範囲で掲載しています。
ベアリング(軸受)専用鋼。C約1%・Cr1〜1.5%で、焼入れ後HRC60以上の硬さと高い転動疲労寿命を持つ。非金属介在物の管理が極めて厳しい。
加工・取扱いのポイント
参考情報
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
流通の中心はSUJ2です。ベアリング以外でも「硬くて真円度が出る丸棒」として直動部品に多用される。
高炭素クロム軸受鋼鋼材の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| SUJ1 | 1C-0.9〜1.2Cr | 小径ベアリング用 |
| SUJ2 | 1C-1.3〜1.6Cr・HRC60以上 | 軸受鋼の絶対標準。直動部品にも多用 |
| SUJ3 | Mn増量・焼入れ性向上 | 中大型ベアリング用 |
| SUJ4 | Mo添加 | 大型軸受用 |
| SUJ5 | Mo+Mn増量 | 超大型軸受用 |
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この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
4鋼種の関係
SUJ の4種類は、2つの成分系にモリブデンの有無を掛け合わせた構成になっています。
| Mo なし | Mo 0.10〜0.25% | |
|---|---|---|
| Cr 1.30〜1.60 / Si・Mn 低め | SUJ2 | SUJ4 |
| Cr 0.90〜1.20 / Si・Mn 高め | SUJ3 | SUJ5 |
出典:JIS G 4805:2025 表2/確認日 2026年8月4日
規格が製造方法まで定めています
軸受鋼は転動疲労寿命が要求されるため、JIS G 4805:2025 は成分だけでなく製鋼・加工の方法まで規定しています。
鋼材は、溶鋼に真空脱ガス処理を行ったキルド鋼又は受渡当事者間で協定した方法によるキルド鋼から製造する。
鋼材は、圧延、鍛造などによって製造し、特に指定のない限り、切削用の場合には鍛錬成形比 6S 以上、鍛造用の場合には 4S 以上とする。
りん・硫黄の上限も 0.025% 以下と、構造用鋼(0.030〜0.050%)より厳しく定められています。
出典:JIS G 4805:2025 箇条5・表2
