冷間圧延鋼板
薄板・鋼板/JIS G 3141:2021/5鋼種を収録
熱延板を常温で再圧延した鋼板。表面が滑らかで板厚精度が高い。C=一般用、D=絞り用、E=深絞り用、F・G=さらに高成形性。板厚0.4〜3.2mmが主流。
加工・取扱いのポイント
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
防錆油付きで流通するが錆びやすい。加工後は早めに塗装・めっきを。
冷間圧延鋼板の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| SPCC | 引張270 N/mm²以上・一般用 | 冷延板の標準。通称ミガキ材 |
| SPCD | 引張270以上・絞り用 | |
| SPCE | 引張270以上・深絞り用 | |
| SPCF | 引張270以上・非時効深絞り用 | |
| SPCG | 引張270以上・超深絞り用 | 超深絞り用の最上位区分 |
この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
記号末尾は用途の系列です
箇条4.1「鋼板及び鋼帯の種類は、5種類とし、種類の記号及び適用厚さは表1による」。規格の表1に用途欄があり、記号末尾がそのまま用途を表します。
| SPCC | 一般用/0.10〜6.0 mm |
|---|---|
| SPCD | 絞り用/0.15〜6.0 mm |
| SPCE | 深絞り用/0.15〜6.0 mm |
| SPCF | 非時効性深絞り用/0.40〜3.2 mm |
| SPCG | 非時効性超深絞り用/0.40〜3.2 mm |
SPCF・SPCG は「非時効性」です。時間が経っても伸びが落ちにくく、加工までの保管期間が読めない用途に向きます。そのぶん適用厚さは3.2 mmまでと狭くなります。
出典:JIS G 3141:2021 箇条4.1・表1/確認日 2026年8月3日
SPCCT という表記について
表1の注a) に、SPCC の調質区分が標準調質および焼なましのままの場合で、受渡当事者間の協定によって引張試験を規定するときは、種類の記号の末尾に付加記号を付けて SPCCT とする旨が規定されています。
「SPCCT」という表記を見かけたら、それは別の鋼種ではなくSPCC に引張試験の規定を付けたものです。
出典:JIS G 3141:2021 表1 注a)/確認日 2026年8月3日
冷延鋼板の最大厚さは6.0 mm
SPCC・SPCD・SPCE の適用厚さ上限が 6.0 mm で、冷間圧延鋼板はここまでです。
6 mm を超える板は熱延の領域になります。当社が扱う厚板とは適用域が接するだけで重なりません。「冷延の厚板」という言い方をされることがありますが、JIS上は6.0 mmが上限です。
出典:JIS G 3141:2021 表1/確認日 2026年8月3日
