低温圧力容器用炭素鋼鋼板
圧力容器用鋼/JIS G 3126:2021/6鋼種を収録
原典確認済み 規格番号・鋼種一覧は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認しています(確認日:2026年8月3日)。個別の鋼種ページには、原典で確認した規格値を掲載しています。
LPGタンクなど、低温で使う圧力容器に用いる炭素鋼鋼板です。りん 0.015%以下・硫黄 0.010%以下と、一般構造用鋼(0.050%以下)より不純物の上限がかなり厳しく規定されています。低温脆性を抑えるためです。
押さえておきたい点
記号の数字は降伏点です。SS材・SM材(引張強さ)とは意味が違います。SLA410 なら降伏点410以上・引張強さ520〜640。末尾の A・B はシャルピー衝撃試験の条件の違いで、B材のほうが低温側で規定されます。SLA365・SLA410 には A・B の区別がありません。
低温圧力容器用炭素鋼鋼板 の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格値の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| SLA235A | 降伏点235以上/引張400〜510 | 厚さ50 mmまで |
| SLA235B | 降伏点235以上/引張400〜510 | B材(低温側で規定) |
| SLA325A | 降伏点325以上/引張440〜560 | 厚さ38 mmまで |
| SLA325B | 降伏点325以上/引張440〜560 | B材(低温側で規定) |
| SLA365 | 降伏点365以上/引張490〜610 | A・Bの区別なし |
| SLA410 | 降伏点410以上/引張520〜640 | ★今回新規追加 |
出典:JIS G 3126:2021 表3・表5/確認日 2026年8月3日
この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
低温用鋼としての特徴
不純物の上限が厳しいのがこの規格の特徴です。りん 0.015%以下・硫黄 0.010%以下は、一般構造用圧延鋼材(SS材)の 0.050%以下と比べて3分の1から5分の1の水準です。りんと硫黄は低温脆性を助長するため、低温で使う容器では強く抑える必要があります。
記号の SLA は Steel(鋼)・Low temperature(低温)・Atmospheric pressure vessel(圧力容器)に由来します。数字は引張強さではなく降伏点の下限である点に注意してください。SS材・SM材とは記号の意味が違います。
出典:JIS G 3126:2021 表3・表5/JIS G 3101:2024 表2/確認日 2026年8月3日
