溶接構造用鋳鋼品
鋳鉄・鋳鋼/JIS G 5102:1991/5鋼種を収録
原典確認済み 規格番号は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認しています(確認日:2026年8月4日)。個別の鋼種ページには、当該JISで規定されている化学成分、機械的性質、適用条件などを、原典確認済みの範囲で掲載しています。
溶接組立を前提に炭素当量を規制した鋳鋼。鋼板と鋳鋼を組み合わせたハイブリッド構造(橋梁の支承・建築の鋳鋼ノード等)に使う。
加工・取扱いのポイント
参考情報
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
建築のトラスノードや免震装置部品で活躍。
溶接構造用鋳鋼品の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| SCW410 | 引張410以上・溶接用 | 溶接組立構造の鋳鋼ノード |
| SCW450 | 引張450以上・溶接用 | |
| SCW480 | 引張480以上・溶接用 | 橋梁支承等 |
| SCW550 | 引張550以上・溶接用 | |
| SCW620 | 引張620以上・溶接用 | 高強度鋳鋼ノード |
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この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
炭素当量が規定されています
溶接構造用鋳鋼品なので、炭素当量の上限が鋼種ごとに規定されています(0.40〜0.50%以下)。炭素鋼鋳鋼品(SC・JIS G 5101)にはない規定で、SCとSCWの決定的な違いです。
計算式(箇条3(2)):
炭素当量(%) = C + Mn/6 + Si/24 + Ni/40 + Cr/5 + Mo/4 + V/14
SM材(JIS G 3106)と同じ式です。計算方法も規定されており、「各成分とも0.01%単位の分析値を用い、0.001%の単位まで算出し、和において0.001のけたを JIS Z 8401 によって丸めた数値とする」とされています。丸め方まで規格で決まっています。
出典:JIS G 5102:1991 箇条3(2)・表2/確認日 2026年8月3日
5鋼種の違いは合金元素と炭素当量だけ
C 0.22%以下・Si 0.80%以下・Mn 1.50%以下・P/S 0.040%以下 は5鋼種すべて共通です。違いは Ni・Cr・Mo・V の有無と、炭素当量の上限だけ。
| SCW 410・450 | Ni・Cr・Mo・V の規定なし |
|---|---|
| SCW 480 | Ni 0.50以下・Cr 0.50以下 が加わる |
| SCW 550・620 | さらに Mo 0.30以下・V 0.20以下 が加わる |
強度を上げるほど合金元素が増え、そのぶん炭素当量の上限も緩められる、という構成です。
出典:JIS G 5102:1991 表2/確認日 2026年8月3日
