可鍛鋳鉄品
鋳鉄・鋳鋼/JIS G 5705:2018/3鋼種を収録
原典確認済み 規格番号は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認しています(確認日:2026年8月4日)。個別の鋼種ページには、当該JISで規定されている化学成分、機械的性質、適用条件などを、原典確認済みの範囲で掲載しています。
白鋳鉄を熱処理して靭性を持たせた鋳鉄。FCMB=黒心、FCMW=白心、FCMP=パーライト。管継手・小物金具に使われてきたが、FCDへの置き換えが進む。
加工・取扱いのポイント
参考情報
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
ねじ込み管継手(白継手)は可鍛鋳鉄の代表製品。
可鍛鋳鉄品の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| FCMB | 黒心可鍛鋳鉄 | 管継手・金具類の伝統材 |
| FCMP | パーライト可鍛鋳鉄 | 強度型可鍛鋳鉄 |
| FCMW | 白心可鍛鋳鉄 | 薄物金具用 |
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この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
可鍛鋳鉄品 23種類の全体像
| 分類 | 文字記号 | 種類数 |
|---|---|---|
| 白心可鍛鋳鉄品 | FCMW(White) | 7種 |
| 黒心可鍛鋳鉄品 | FCMB(Black) | 6種 |
| パーライト可鍛鋳鉄品 | FCMP(Pearlite) | 10種 |
記号の読み方:箇条4に「種類の記号は、可鍛鋳鉄品の分類を表す文字記号、最小引張強さ(N/mm²)、“-(半角ハイフン)”及び最小伸び(%)で表す」と規定されています。
例:FCMB340-10 = 黒心・引張強さ340 N/mm²以上・伸び10%以上。数値の意味が記号から直接読めます。
なお、可鍛鋳鉄品の顕微鏡組織には片状黒鉛を含んではならないと規定されています(片状黒鉛はねずみ鋳鉄 FC の組織です)。
出典:JIS G 5705:2018 箇条4・表1
用語と試験の注意点
| 可鍛鋳鉄 | 熱処理をした鉄−炭素合金であり、鋳放し状態で黒鉛を含まない白せん組織をもつ鋳鉄。炭素分は、全てセメンタイト(Fe₃C)として結合した形で存在する。(3.1) |
|---|---|
| 塊状黒鉛 | 白せん組織をもつ鋳鉄の熱処理(焼鈍又は黒鉛化焼なまし)によって析出した黒鉛。焼戻炭素(temper carbon)ともいう。(3.2) |
| 伸びの記号 A3.4 | 標点距離が試験片直径の3.4倍であることを示す。一般の鋼材の伸び(標点距離5倍)とは条件が違うため、数値を直接比較できない。 |
| 0.2%耐力 | JIS Z 2241で規定の全伸びが0.5%のときの応力 Rp0.5 としてもよい。Rp0.5 の規定値は Rp0.2 の規定値と同じとする。 |
| ブリネル硬さ | 表2〜表4の硬さ欄はすべて参考値。規格値ではない。 |
形状・寸法及びその許容差は、JIS B 2051・JIS B 2239 又は JIS B 2301 が対象とする製品についてはそれぞれのJISの規定によります。その他はJISがあればそれに従い、なければ受渡当事者間の協定(JIS B 0403を参考にできる)です。
出典:JIS G 5705:2018 3.1・3.2・表2〜表4注・箇条7
