配管用合金鋼鋼管
鋼管/JIS G 3458:2020/7鋼種を収録
Cr-Mo系の合金鋼管。高温での強度と耐酸化性に優れ、ボイラ・高温プラントの配管に使う。番号が大きいほどCr量が多い。
加工・取扱いのポイント
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
溶接は予熱+後熱(PWHT)が基本。STPA24(2.25Cr-1Mo)はボイラ配管に広く使われています。
配管用合金鋼鋼管の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| STPA12 | 0.5Mo鋼管 | 高温配管の入口グレード |
| STPA20 | 0.5Cr-0.5Mo鋼管 | |
| STPA22 | 1Cr-0.5Mo鋼管 | ボイラ周り定番 |
| STPA23 | 1.25Cr-0.5Mo鋼管 | |
| STPA24 | 2.25Cr-1Mo鋼管 | 高温プラント配管の主力 |
| STPA25 | 5Cr-0.5Mo鋼管 | 耐硫化腐食・製油所配管 |
| STPA26 | 9Cr-1Mo鋼管 | 最高温度域の合金鋼管 |
この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
STPA は「クロムとモリブデンの量」で並んでいます
7種類のうち、STPA12 だけがモリブデン鋼鋼管、残り6種類がクロムモリブデン鋼鋼管です。
| STPA12 | Cr 規定なし(添加可)/Mo 0.45〜0.65 |
|---|---|
| STPA20 | Cr 0.50〜0.80/Mo 0.40〜0.65 |
| STPA22 | Cr 0.80〜1.25/Mo 0.45〜0.65 |
| STPA23 | Cr 1.00〜1.50/Mo 0.45〜0.65 |
| STPA24 | Cr 1.90〜2.60/Mo 0.87〜1.13 |
| STPA25 | Cr 4.00〜6.00/Mo 0.45〜0.65 |
| STPA26 | Cr 8.00〜10.00/Mo 0.90〜1.10 |
番号が上がるほどクロムが増えます。一方で機械的性質は STPA20〜STPA26 まで全て同一(引張強さ410以上・降伏点205以上)です。クロムを増やしても強度の規格値は上がりません。クロムは高温耐食性のために入っている、という構造がそのまま表に出ています。
出典:JIS G 3458:2020 表1・表3・表4/確認日 2026年8月5日
水圧試験か非破壊試験か、選べます
「いずれの特性によるかは、注文者の指定による。注文者の指定がない場合は、製造業者の選択とする」と規定されています。
非破壊試験は超音波探傷試験(JIS G 0582)または渦電流探傷試験(JIS G 0583)です。
水圧試験の記録が必要な場合は、注文時に指定してください。指定がなければメーカーがどちらかを選びます。
出典:JIS G 3458:2020 水圧試験特性又は非破壊試験特性の選択/確認日 2026年8月5日
規格の基本情報
JIS G 3458:2020。当ページはこの年版の原典で確認しています。
他サイトで古い年版が表記されていることがあります。ご注意ください。
出典:JISC規格詳細画面/確認日 2026年8月5日
