圧力容器用炭素鋼鍛鋼品
鍛鋼品/JIS G 3202:2008/3鋼種を収録
原典確認済み 規格番号は、日本産業標準調査会(JISC)の規格票閲覧サービスで原典を確認しています(確認日:2026年8月4日)。個別の鋼種ページには、当該JISで規定されている化学成分、機械的性質、適用条件などを、原典確認済みの範囲で掲載しています。
圧力容器のノズル・管板・胴フランジ用の鍛鋼。常温〜中温域の圧力保持部材として成分・試験規定が厳しい。
加工・取扱いのポイント
参考情報
この項目はJIS規格値ではありません。一般的な傾向、およびメーカー資料・当社の加工/調達経験にもとづく実務情報です。入手性・加工条件は時期・メーカー・数量によって異なります。
原子力・化学プラントの重要部位で指定される。
圧力容器用炭素鋼鍛鋼品の鋼種一覧
| 鋼種 | 規格・成分の目安 参考 | 特徴 参考 |
|---|---|---|
| SFVC1 | 圧力容器用・引張410以上 | ノズル・管板用 |
| SFVC2A | 圧力容器用・引張490以上 | 胴フランジの標準 |
| SFVC2B | 同・衝撃保証付き | 低温側保証グレード |
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この規格に共通する事項
この分類の各鋼種ページに共通する規定の解説です。
SFVC2A と SFVC2B の違い
強度は同じで、違いは靱性側だけです。
| 項目 | SFVC2A | SFVC2B |
|---|---|---|
| 降伏点又は耐力 | 245 以上 | 245 以上 |
| 引張強さ | 490〜640 | 490〜640 |
| 伸び | 18% 以上 | 18% 以上 |
| 絞り | 33% 以上 | 38% 以上 |
| シャルピー | 規定なし | 0℃・平均27J以上 |
| C | 0.35 以下 | 0.30 以下 |
| Mn | 0.40〜1.10 | 0.70〜1.35 |
2B は低炭素・高マンガンにして絞りとシャルピーを確保しています。靱性が必要な用途では 2B を選ぶ、という判断がこの表から読み取れます。
出典:JIS G 3202:2008 表2・表3-2
SF(炭素鋼鍛鋼品)との違い
| 項目 | SF(JIS G 3201) | SFVC(JIS G 3202) |
|---|---|---|
| 化学成分 | 全9鋼種で共通の1行 | 鋼種別に規定 |
| シャルピー | B種のみ・衝撃値 J/cm²・温度指定なし | 2Bのみ・吸収エネルギー J・0℃指定 |
| 寸法区分 | B種は3区分あり | なし |
| 原子炉用の特則 | なし | あり(表2 備考2) |
| 健全性(超音波探傷) | 規定なし | 箇条7にあり |
同じ炭素鋼鍛鋼品でも、圧力容器用になると温度条件や非破壊検査まで規格が縛ります。
出典:JIS G 3201:2008/JIS G 3202:2008
原子炉圧力容器用部品の特別規定
JIS G 3202:2008 表2 の備考2には、次の記載があります。
原子炉圧力容器用部品については、P 0.025%以下、S 0.025%以下、Ni 0.40%以下、Cr 0.25%以下、Mo 0.10%以下、V 0.05%以下とすることができる。
表2 に載っていない元素(Ni・Cr・Mo・V)の上限が、用途限定で登場します。
出典:JIS G 3202:2008 表2 備考2
